人間ドックで見つけやすい病気
人間ドックでは、見つかりやすい病気というものがあります。どんな病気でも確実に捜せるというものではありませんが、見つけやすい病気というのは多くの人がかかりやすい病気でもあります。見つかりやすい病気は、肝機能障害、高コレステロール、肥満、腎・膀胱疾患、高中性脂肪などが原因になる、いわゆる生活習慣病(成人病)です。なぜなら、人間ドックというのはそもそも、日本人がかかりやすい病気を発見しやすいように設定された検査だからなのです。例えば、人が一生のうちで、ガンにかかる確率は男性で約50%、女性で40%ほどになっています。つまり男性は2人に一人、女性も3人にひとりは、人生の中で、一度ガンを経験するということになります。ガンも生活習慣病のひとつです。生活習慣病とは、昔は成人病と呼ばれていたものです。年齢が上がるにつれて発症率が高まるので、「成人」病と呼ばれてきましたが、年齢よりも、生活習慣、食生活や喫煙歴、運動量などが大きく関わって発症率が変化しますから、最近は成人病とは呼ばず、生活習慣病と呼ばれるようになったのです。がん、脳卒中、心臓病などが、有名な生活習慣病になります。一般的に、人間ドックで発見しやすいとされる病気は次のようなものです。
- 高血圧症
- 高脂血症
- 糖尿病
- 痛風
- 胃十二指腸潰瘍
- 肺結核
- アルコール性肝障害
- 肝炎
- 腎炎
- 尿路結石
- 不整脈
- 狭心症
- 肺がん
- 食道がん
- 胃がん
- 胆のうがん
- 肝臓がん
その他、腫瘍マーカー・脳MRIなど、検査内容によって発見できる確率が高くなるのは、膀胱がんや、前立腺がん、脳腫瘍、脳梗塞など。超音波検査ありの場合は、肝硬変、胆石、胆のうポリープなどが発見しやすくなります。人間ドックのコースやオプションによって、発見しやすい病気は違ってきますので、人間ドックを選ぶ場合には、自分で心配な部分を重点的に調べて貰うほうがいいかもしれません。