人間ドックに行こう!

人間ドックの誤解

 人間ドックを受ける人が持っている、人間ドックに対する最も大きな誤解はなんでしょう。これは何といっても、人間ドックの結果、再検査となるような項目がなければ自分は健康だと考えてしまうということです。また、何らかの体調不安を抱いている人が、人間ドックの結果が良かったかたらといって、安心してしまうケースもあります。人間ドックは比較的多くの人がかかりやすい病気はもちろん見つけやすいのですが、人間ドックだけではすべての病気を発見することはできません。人間ドックでは必ずしも全ての病気が早期発見できるわけではないということを忘れてはいけません。
 また、身体の不調があるにも関わらず、もうすぐ人間ドックで調べるから病院にはいかないで様子を見よう、と考える人がいます。当然ですが、身体のどこかに不調がある場合には、人間ドックではなく不調を医師に説明して受診するのが基本。どこがどのように痛むのか、どのような症状があるのか、医師に説明してはじめて、医師はどんな検査方法で病気がないか検査するのかを決定します。なぜかと言うと、ある程度病気を予測してから検査するほうが断然精度が高まるからに他なりません。人間ドックは決して完全な検査方法ではないということを覚えておく必要があります。人間ドックはもちろん万能ではありません。これは仕方の無いこと、そもそも医療も万能ではありません。
 そして人間ドックの検査結果は、100%の信頼性があるわけではありません。もちろん判断基準が医師によって異なることも原因ですが、人間ドックそのものに、弱点がるのも原因です。人間ドックは生活習慣病に重点を置いて設計されていますから、その他の病気はどうしても見逃されやすくなります。体の隅々まで調べるとなると、検査にかかる時間も、お金も大きくなっていきます。そう考えると、人間ドックが万能ではないのは仕方がない事です。人間ドックの結果が良かったといっても、自分の健康状態を過信しすぎない方がいいでしょう。