人間ドックに行こう!

人間ドックの現況

 人間ドックがはじまってから、すでに半世紀以上の年月が経っています。今では、人間ドックという言葉を知らないという人はいないのではないでしょうか。そんな人間ドックの現状をこれから紹介していきます。
 人間ドックの向上発展を目的に設立された、公益社団法人、日本人間ドック学会という学会がありまして、人間ドックの現状について詳しくインターネットで公開されています。この中から、いくつか人間ドックの現状について紹介していきます。人間ドックの受診者数は、毎年増えてきているという事がわかります。これは人間ドックに関心のある人がそもそも増えたという事に加えて、人間ドックを実施する施設の数も増加し、人間ドックが受けやすくなってきたためです。最近はインターネットで人間ドックを予約できる病院も多くなってきて、比較的手軽に申し込めるようになってきました。また、人間ドックを受ける人は40歳から60歳の年齢層の人が最も多く、30代、そして60歳以上になると減ってきます。これは会社が人間ドックの費用を負担してくれるところが増えてきたことも関係しています。ちなみに企業にとって人間ドックは、従業員の健康を守ること以外にも節税の役割があります。
 また、厚生労働省の発表によると、人間ドックもしくは人間ドックとがん検診の両方を行っている企業は、従業員数の多い企業ほど実施割合が高くなっています。5000人以上の従業員を抱える大きな企業では、90%近い企業で人間ドックを行っています。そして従業員数が10人から29人という少人数の企業になると、人間ドックの実施割合は25%程度に下がってきます。ちなみに人間ドックだけではなく、がん検診も同様、従業員数が多い企業ほど実施割合が高くなっています。実際に人間ドックを受けたことのある人は、大体5割程度と言われていますから、会社員ではない、扶養家族やアルバイト、自由業の人などは受信しない人の方が断然多くなっています。