人間ドックに行こう!

人間ドックでの被曝量

人間ドックや、健康診断、そして治療など、医療機関で受ける放射線被曝を、医療被曝といいます。原発事故の影響で、最近この医療被曝を気にしている人も増えてきています。実際、人間ドックではどの程度医療被曝するのか見ていきましょう。

  • 胸部X線 0.05〜0.3mSv程度
  • マンモグラフィ 0.05〜0.15mSv程度
  • 上部消化管X線造影検査1mSv程度
  • 内臓脂肪CTスキャン 1mSv程度
  • PET検査 4mSv程度
  • PET-CT 8〜10mSv程度
  • 胃造影X線(バリウム検査) 2〜4mSv程度
  • 胸部CT 2〜7mSv程度
  • 腹部CT 5〜10mSv程度

 どうでしょう。思ったより多いものもあれば、かなり少ないと感じるものもあるのでは無いでしょうか。ちなみに、東京からニューヨークまで、飛行機で行くための被爆量は、約0.1ミリシーベルトです。胸部のX線検査や、マンモグラフィによる放射線の被曝量は、いかに少ないかがわかりますね。
 といっても、ピンとこないかも知れませんね。参考までに、職業被曝限度を紹介しますね。男性もしくは妊娠する可能性と意思のない女性の場合、職業被曝限度が、1年で50mSvまで。妊娠予定のある女性は、3ヶ月で5mSvまで、妊娠している女性は1mSvまでとなっています。できることなら、放射能はなるべく受けたくないと言うのが誰しも思うところでしょうが、1日1箱以上、タバコを吸っている喫煙者は年間20から50mSvほど被曝しているそうです。きついタバコを多く吸っている人は、年間かなり被曝していることになります。ですから、タバコはガンリスクが上がるわけです。
 通常、人間ドックで受ける放射線の量は、どの検査にしても安全基準を超えることは決してありません。もちろん、放射線の被曝量が比較的多い検査もあります。ですから、そうした検査は毎年ではなく、サイクルを組んで受けて行ったり、何年かおきに受けたりするようにすると、より安全ですね。