人間ドックに行こう!

健康診断と人間ドックの違い

 人間ドックと健康診断、似たような内容である場合もあるのですが、もちろん同じものではありません。まず、人間ドックと健康診断のもっとも大きな違いは、健康診断が義務であるのに対して、人間ドックは自由診療の範疇だということです。健康診断は、労働安全衛生法に基づくもので、一定数以上の従業員を抱える企業は、必ず受診しなければいけないものです。そして人間ドックは、任意であるわけです。最近健康診断と人間ドックが混同されて考えられることがあるのは、企業側が人間ドック費用を補助してくれる事が増えたからではないでしょうか。一般的に企業が費用を補助してくれる人間ドックは、企業指定の病院で受けます。企業が病院選びや日時のセッティングをしてくれるので、健康診断と同じ、だと誤解してしまうのかもしれません。 健康診断で検査が義務づけられている項目は、

  1. 既往歴、業務歴
  2. 自覚症状、他覚症状の有無
  3. 身長、体重、腹囲、視力、聴力
  4. 胸部エックス線検査、喀痰検査
  5. 血圧の測定
  6. 貧血検査
  7. 肝機能検査
  8. 血中脂質検査
  9. 血糖検査
  10. 尿検査
  11. 心電図検査

 となっています。これが最低限の健康診断で、これらの検査さえ行えば良いわけです。そして1年に1回の検査が義務づけられています。ですがもちろん、健康診断だけではわからない病気、発見できない病気もあります。会社員の人にとっては、それをカバーするのが、人間ドックということになりますね。もちろん会社勤めではない人の場合は、人間ドックと健康診断では、単に人間ドックの方が、検査項目が多いだけ、かもしれませんね。